にしかんローカリストカレッジ「第一回/ライティングセミナー」レポート
「にしかんローカリストカレッジ」受講生募集にあたり、定員6名のところ上回る9名の方からお申し込みいただきました。
応募者のみなさま、それぞれに個性あふれる魅力的な方々で、この機会に応募いただけたことを本当に嬉しく思います。
そしてメンバーにはダンサー、大学生、地方への短期滞在生、地元出身者、パラレルキャリアなどなど多彩な面々が集まりました。
緊張した面持ちのローカリストを迎え、9月18日に「にしかんローカリストカレッジ」第一回目となる「ライティングセミナー」を開催しました。
会場となったのは、新潟市西蒲区岩室温泉にある築120年の古民家を改装した「灯りの食邸 KOKAJIYA」。
第一回目は、「伝える手法」がテーマ。
文章を書くことでなにかを伝えるということは、普段誰もが当たり前にしていることですが、今回は「書くこと」を生業にしている笹川かおりさん(元ハフポスト日本版副編集長、フリーランスエディター)、横田 孝優さん (ザツダン代表、コピーライター)のお二人より講義をして頂きました。
横田さんの説明の中で印象に残っているのが 「文章を書くということは、無数にある伝え方の1つなんです。」 と言われていたこと。
先に伝えたい"なにか"があり、その表現の1つに書くことがあるんですよ、と。
ときには動画のほうが伝わる場合もあり、他の手段もある中で、「なぜ書く手段を選んだのか」を意識しながら表現する。
この問いは、私自身しばらく考え込んでしまいました。
読み進めてずしんと自分の中に響いた文章に出会った時、意識は文章の内容にいきがちですが、その言葉の選び方やテンポにも必ず影響はうけている。受け手にいかような印象を届けるか、言葉のパワーというものを再度考える時間になりました。
ローカリストたちも、この言葉をきっかけに一人一人が進めていくことになることでしょう。
笹川さんは、自身がいまの状況になった経緯について「会いたい人に会い、いきたいところに行く、それを仕事にしてしまえと思い編集者になった。」と話されていました。
ローカーリストたちも、これからフィールドワークや取材を通して、自身で選んだ “表現” 手法で発信していきます。
その経験は彼らにどんな変化をもたらすのでしょう。
もう一つローカリスト達の紹介をさせていただくと、彼らの自己紹介からみえた動機の多面性が印象的でした。
海外研修で自分の故郷を紹介する時に言葉にして初めて気づいた事、来春から公務員になる自分に意識づけたい事、ダンスを通して身体とコミュニケーションの新しい発信の形をみつけたいなど、それぞれが何かのタイミングで「伝え」ようとして、つまづいた経験が応募したきっかけになったそう。気づきを自分の中に持ち続けていたからこそ、今回のタイミングがマッチしてチャンスに飛び込む事ができた彼ら。
そしてもう一人、今回の選考には入れなかったけど来ちゃいました。と言ってくれた参加者も。
彼女はお母さんと一緒に参加してくれました。自分が以前住んでいた「にしかん」について、そして活動している人を見て、「にしかん」の魅力を一緒に知って欲しかったんだそう。
いろんな入り口はあれど、地域への想いは同じだし、自分も関わりたいと思うローカリスト達と一緒に伴走したいと思います!
ローカリスト達と描き学ぶ6カ月が楽しみです!